ねえ、StartupWeekendというイベントを知ってる?

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StartupWeekendは、54時間で起業に即席チームでチャレンジし、スタートアップのいろはを学べるイベントで、

 ・起業を考えている人
 ・会社の中で新規事業担当をしている人
 ・既に起業していているが、さらにパートナーを探したい人
 ・アイデアはあるが、作ってくれる技術者を探している人
 ・技術には自信があるが、面白くてお金になるアイデアと出会いたい人
はもちろんですが、

 ・リーンスタートアップを体験したい人
 ・企業の人材育成(人事)担当の人
 ・大企業の仕事のやり方しか経験がなく危機感を覚えている人
 ・54時間で起業の何がわかるんだ?と半信半疑な人
などにもおすすめのイベントです。


大きな企業で何ヶ月もかかってサービスを作っている人たちから見たら、StartupWeekendでのスピード感にはかなりのカルチャーショックをうけそうです。そして、翌日からの仕事の仕方がかわるんじゃないか?とも思います。動き出さなければわからないこと、机を囲んで話し合っているだけでは何も先に進まないという体験がここにはあります。逆にいうと、動き出せば発見があるという体験もここにはあります。


■StartupWeekendとは

StartupWeekendは、世界中で開催されており、このイベントをきっかけにして「Zaarly」「Foodspotting」などのサービスが世界に飛び出しています。アイデアを週末の54時間でローンチさせてしまおうというエキサイティングなイベントでもありますが、ハッカソンではありません。


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初日にチームメンバーを集い、最終日に作成したサービスプレゼンを行い、他のチームと競い合います。その中で、「ビジネスプラン」「サービス検証(市場調査)」「プロトタイプ作成」といった起業において必要になるフレームワークを学ぶと共に、チームビルティングの大切さ、プレゼンで必要なことなどの、副次的な要素も学べます。つまり、起業において必要な様々なものを学ぶことができます。


金曜日の夜から日曜日にかけて54時間で起業にチームでチャレンジするイベントです。
主役はいつかなにかで起業してみたいと考えている会社員の方やフリーランスの方、すでに起業しているけどもう一度スタートアップしてみたいなと思っている方です。


と、StartupWeekendのページでは紹介されていますが、必ずしも「起業」を志す人だけが対象だとは思いません。StartupWeekendに参加して学べることは、スタートアップを目指していない人に対しても多数あるため、企業の人材育成担当の方や、大企業のやり方しか知らないがそのことに危機感を覚えている方なども是非参加してみていただきたいと思います。


<タイムスケジュール>

初日はチームビルディングです。チームはその日に参加している人の中で組むので、即席メンバーで構成されます。サービスの企画を紙一枚に書き出してエレベータピッチ(1分間プレゼン)をし仲間を集います。自分のアイデアに仲間が集まらなければ、誰かのアイデアに参加することになります。つまり参加者は

 ①自分のサービスアイデアがあり一緒に作ってくれる仲間を見つける人
 ②アイデアは持ち合わせていないが、他の人のアイデアにのっかる人

の二つに分かれます。おもしろそうなアイデアをプレゼンした人に詳しく話しをききながら参加するチームを決められるので、初心者の方はまずは②での参加をお勧めします。①で発表しても、チームとして成り立たなかったら(協力してくれる人がいなければ)、他のチームに加わることとなります。ここでは一種の生存競争が行われ、良質なアイデアや、人の心を動かす話ができる人のアイデアだけが残るようになっており、「何がないと、どんな表現をしないと仲間ができないのか」を学ぶことができます。 2日目、3日目はビジネス構築に入りMVP※(minimal viable product)と呼ばれるビジネスの最小単位を作りあげていき、最終日のプレゼンの準備をします。


具体的なイメージはこちらのブログを参照ください。参加者のレポートになります。
Startup Weekendドキドキの1日目レポート!
Startup Weekend Okinawa、怒涛の2日目&歓喜の3日目レポート


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<評価基準>

評価基準は以下の3つで行われます。
 ①CUSTOMER VALIDATION(顧客開発)
 ②BUSINESS MODEL(ビジネスモデル)
 ③EXECUTION(実現性)

「CUSTOMER VALIDATION」とは、想定するユーザーがいるのか?そして、そのユーザはどのぐらいそのサービスを必要としているのかを証明するデータです。そのために、友達にアンケートをとったり、街にでていって直接アンケートをとりにいったりします。そして、そのユーザヒアリングから自分たちのアイデアが仮説から確かなマーケットニーズへと変わっていきます。サービスを作る前にマーケットのニーズ調査をしたことがある人はいるかと思いますが、直接街にでていってヒアリング行う経験を持っている人はあまりいないのではないでしょうか?街頭などで、知らない人へのヒアリング経験のないマーケターには是非体験していただきたいと思います。


「BUSINESS MODEL」は、お金もうけをできる仕組みがあるかどうか?です。お金を払ってでも利用されるサービスでないと、StartupWeekendでは評価されません。
「EXECUTION」は、サービスとして実現可能かどうかです。プレゼンまでに、MVPのプロトタイプなど、動くモノを作り上げていると評価があがります。ハッカソンではありませんが、評価基準にこの「EXECUTION」があるため、評価されるためにはプログラマー、デザイナーがチームにいることは大きな意味を持ちます。ただ、チームメンバーでなくても友達に外部で作成してもらう方法をとっても大丈夫です。


■StartupWeekendで学べること

<スタートアップとして抑えなければいけないポイント>

StartupWeekendには参加者と運営スタッフ以外に、メンターと呼ばれる、スタートアップに関する様々なアドバイスをしてくれる人がいます。2日目には、このメンターにアドバイスを受ける時間が設けられ、そこではスタートアップとして必ず抑えておかなければいけないポイントについて、次々と指摘されます。例えば
 ・それを必要とするユーザはいるのか?それはどのぐらい必要としているのか?
 ・具体的なユーザの利用シーン、モチベーションは?
 ・どのぐらいのマーケット規模なのか?スケールのイメージは持っているか?
 ・ユーザをどのように獲得していこうと考えているのか?
 ・競合サービスはあるのか?あるとしたらその差別化要素は?
 ・ビジネスモデルはどのように考えているのか?
などです。ここで聞かれる質問は最終日の最終プレゼンでの評価軸でもあります。ピッチや、投資家へのプレゼンでも抑えておかなければいけないポイントにもなるので、とても勉強になります。企業人で言えば社長や上司に説明するポイントとなります。


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また、ビジネスモデルを構築・分析するビジネスモデルキャンバスといったフレームワークが紹介され、それを実践して学ぶこともできます。即席チームだと、同じ単語を使っているのに使っている意味が違うことがあり、会話が噛み合ない場合があります。言葉の意味を一致させ、不毛な会話を生まないためにも紹介しているとのことです。ビジネスモデルキャンバスで考えるべき点は以下9つになります。詳しくはこちらをご覧下さい。


 ①顧客セグメント(Customer Segment)
 ②提供する価値(Value Proposition)
 ③チャネル(Channel)
 ④顧客との関係(Customer Relation)
 ⑤収入の流れ(Revenue Stream)
 ⑥主なリソース(Key Resource)
 ⑦主な活動(Key Activity)
 ⑧パートナー(Key Partner)
 ⑨コスト(Cost Structure)


<仕事で必要になる要素>

StartupWeekendのプログラムは、企業が新しいサービスを提供する際に必要になる要素もとても多く含まれています。そのため、企業の新人研修などにも活用できると思います。例えば、
 ・数ある発表の中で選ばれるための「プレゼンの仕方」
 ・チームで何かを作り上げる際の「チームワーク」と「リーダシップ」の大切さ
 ・時間内に形を残すための「タイムマネージメント」と「タスク割り振り」
 ・アイデア検証のための「マーケットリサーチ」
 ・ヒアリングや、チーム内に必要とする技術がない際に外部に頼める「人脈」の大切さ
などです。54時間で一つのサービスの「ビジネスプラン」「サービス検証」「プロトタイプ作成」「発表」をすることは、仕事で必要になる、様々な要素が含まれています。


<アクションすることの大切さ>

StartupWeekendではPDCAサイクル(plan-do-check-act)を何度も回します。まずはじめの「do」は、1枚の紙にマジックでアイデアを書き、その場で仲間を集うことです。これは、やる気さえあれば誰でもできることです。仲間が集まるかどうか?が「check」になり、チームができたらさらにいいプランをねりはじめることになります。そして次の「do」はマーケットリサーチです。自分たちだけの独りよがりな考えではなく、マーケットニーズがあるかどうか?調べに行きます。54時間しか時間がないことで、このサイクルを異常に速く回さなければいけないため、アクションする回数が増えます。
また、会議室でブレストしている時間などあまりありません。コアアイデアに絞って素早く、最小限の機能でアイデアを形にしなければ、最後のプレゼン時にプロトタイプを見せることができません。サービスによくありがちな、いろんな機能もりだくさんでは時間的にも間に合わないし、プレゼンで言いたいこともぶれます。そのため、54時間でMVPを作りプレゼンするということは、提供したい価値の本質について考えることもできます。


■StartupWeekendで得られるもの

<人脈>

StartupWeekendに集まった人達は、目的意識の高い人たちばかりで、かつ普段では出会うことのできない背景(住んでいる場所、国籍、年齢、職業)をもつ人が多いので、社外に知り合いが少ない人はとても貴重な人脈になると思います。また出会うのは、参加者だけではなく、運営スタッフやメンター・審査員としてきているプロの投資家の方もいらっしゃいます。
今の時代にはSNSがあるため、ここでの出会いは継続されます。今回の出会いをきっかけにしてFacebookでつながることで、StartupWeekendが終わった後もその人の生活や興味を知ることができます。そして、どこかのタイミングで起業をする際の仲間になるかもしれないし、起業をする際に相談に乗ってくれる相手になるかもしれません。起業しなくても、StartupWeekendでの働き振りをみて仕事の発注がくるかもしれないし、仕事で困ったときの相談相手になるかもしれません。 チャンスは人を介してやってきます。発信することで自分のやりたいことを人が理解し、繋がっている人の数だけ、それに関連する話しが舞い込んでくる確率があります。私を例にすると、Facebookで「地方に連れて行ってくれる仕事募集中です」というつぶやいたら、沖縄でのイベントを主催している人のご紹介いただき、沖縄のイベントにかかわれるチャンスが舞い込んできました。人と繋がれば繋がるほどチャンスのやってくる確率はあがります。いろんな人と繋がることは、チャンスをつかむための必要条件なのだと思います。


また、浅く広くいろんな背景の人との人脈作り「だけ」であれば、他のイベントと一緒です。StartupWeekendの場合は、一緒のチームになり、一つのプロダクトを作るプロセスにおいて、その人が本当に何ができるのか?を明確に把握できます。つまりその人の実力を見ることができます。かつ、仕事をする上での、自分との相性も見ることができます。StartupWeekendは広く人脈を広げるだけでなく、深く付き合いたい人と出会う場も提供しています。


<日常生活では気づけない自分の強み・弱み>

StartupWeekendは違う背景をもった人が集まることで、普段では気づくことのできない自分の強みや足りないものなどを客観的に把握することができます。自分のソーシャルグラフには似た人間が集まるものです。その中では「あたり前」だった事が、ほかの人にとってみたら「すごく強み」だったりします。 例えば、30代マーケターは「IT系のマーケット知識は詳しいつもりだったが、それはある分野だけのことだった。それよりも自分の人脈が他の人よりも強みだった」と。20代プランナーは「人見知りしなくてすぐ仲良くなれることが、より多くの人の顧客の意見を吸い上げることができ、かつ違うチームからデザイナーのヘルプを調達できたといわれ、すぐに仲良くなれることってビジネスにおいても強みなんだと気付いた」と言っていました。参加することで、普段では気づくことのできない「気付き」を必ず持ち帰ることができると思います。
自分の強み、弱みを把握することは、「自分がどんな人とチームを組むと大きな成果をあげられるか」を考える上でとても大切なことだと思います。