人工知能の研究が始まって50年。人間の脳を模倣することは予想以上に困難だった。多くの研究者が諦めかけていたとき、「ブレークスルーが起こったんです」(東京大学松尾豊准教授)。同准教授は「大きな山は超えた。これより先に大きな山があるようには見えない」と言う。人工知能の研究が今、一気に開花しようとしている。

 その進化の道筋も見えてきた。画像認識から、動画、文章も認識できるようになり、ロボットに搭載されて人間社会の事象を理解し始める。そして言葉を覚え、知識を拡大させていく。30年後には人工知能があらゆる領域で人間の脳を超えてしまうだろう。このロードマップにしたがって、関連する業界に激震が広がろうとしている。「いずれ人間の仕事はすべてなくなる」(大阪大学石黒教授)という意見が、研究者の間では主流な意見だ。仕事のない社会。資本主義社会はどのように変貌するのだろうか。

 直近のビジネスの問題としては、パラダイムの変化がある。「スマホ+クラウド」のパラダイムの次は、「IOT(モノのインターネット)+人工知能」になることは間違いないだろう。パラダイムが変化すれば、覇者も変わる。今日の覇者、Apple、Googleの次に、だれが覇権を取るのだろうか。

 少人数制勉強会TheWave湯川塾では25期のテーマを「人工知能。50年来のブレークスルーが起こす急展開」と題し、この大きなパラダイムシフトの先を読むことにします。新進気鋭の研究者を講師にお招きしますが、ITジャーナリストの湯川鶴章が平易な表現で解説しますので、専門家でなくてもご理解いただける講義になります。「専門家+ジャーナリスト」という湯川塾ならではのコンテンツです。テクノロジーに詳しくない方も安心してご参加ください。

 25期では、人工知能の進化のロードマップを新進気鋭の人工知能研究者、東京大学の松尾豊准教授に解説いただくほか、ニコニコ動画で有名なドワンゴのドワンゴ人工知能研究所の山川宏所長にシンギュラリティ(人工知能が人間の脳を超える時点)に関する解説をいただきます。

 また仕事が減っていく社会に向けてどのような社会システムを構築していけばいいのか。この問題を研究している数少ない経済学者である早稲田大学の井上智洋先生にもご登壇をお願いしました。「仕事が消滅する社会」の中でのビジネスチャンスを、積極的に見つけていきたいと思います。

 そうした社会に向け、具体的なビジネスプランとしてはどのようなものがあるのでしょうか。株式会社Preferred Infrastructureは、次のパラダイムでGoogleに対抗できる数少ない日本企業として期待されている、東大発テック系ベンチャーです。代表取締役の西川徹氏は、ビジョナリーとしても業界内での評価が高く、わたし自身もじっくり議論することを楽しみにしています。



【日時】
1/13(火)午後7時半〜 湯川鶴章
1/19(月)午後7時半〜 西川徹氏(株式会社Preferred Infrastructure代表取締役)
1/26(月)午後7時半〜 山川宏氏(ドワンゴ人工知能研究所所長)
2/2(月)午後7時半〜 松尾豊氏(東京大学准教授)
2/9(月)午後7時半〜 井上智洋氏(早稲田大学助教)
2/16(月)午後7時半〜 湯川鶴章


【場所】渋谷のコワーキングスペースco-ba6階ライブラリー


【講師略歴】

西川徹氏 
株式会社Preferred Infrastructure代表取締役。
東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修了
IPA未踏ソフトウェア創造事業「抽象度の高いハードウェア記述言語」, 第30回ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会19位

山川宏氏
株式会社ドワンゴ 人工知能研究所所長。東京理科大学理学部を経て年東京大学で神経回路による強化学習モデル研究で工学博士取得。富士通研究所入社後、概念学習、認知アーキテクチャ、教育ゲーム、将棋プロジェクト等の研究に従事。フレーム問題(人工知能分野では最大の基本問題)を脳の計算機能を参考とした機械学習により解決することを目指している。

松尾豊氏
東京大学 工学系研究科 准教授。ウェブと人工知能が研究領域。グローバル消費インテリジェンス寄附講座主宰。 シンガポール国立大学客員准教授。オーマ株式会社創業者。

井上智洋氏
早稲田大学政治経済学部助教 慶応大学環境情報学部卒業、 早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了、同大学で博士号(経済学)取得、2012年4月から現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長 理論。著書に、『新しいJavaの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)など。


【オンライン受講について】
東京近郊在住者でなくても受講できるように、テレビ会議システムを使ってリアルタイムでのオンライン受講の体制を取りたいと考えています。 ただしネット回線の混雑状況など主催者側で制御できない問題もありますので、快適な受講環境を保証するものではありません。その旨ご了承の上、お申し込み頂けましたら幸いです。受信障害が発生したときのために、記録用音声データを復習用にお渡しする準備はしています。

【受講料】
15万円(税別)
個人として参加される場合は、3回、5回、15回の分割払いも可能です。ご相談ください。

【定員】
15名

【対象者:以下のような方を念頭にカリキュラムを組みました】


・企業経営者
・経営企画担当者
・起業志望者
・投資家


【関連情報】

松尾豊准教授の対談動画
         



山川宏氏の動画



井上智洋先生が考える、仕事がなくなる時代の社会システムに関するブログ記事


【塾の様子、雰囲気】

 TheWave湯川塾の開催の様子は、Facebookページでご確認いただけます。

塾の様子
塾の様子

懇親会の様子
懇親会の様子


【24期生の感想】
・「強烈でした。本当に知らない世界を体験しました」(不動産業)
・「人生で一番知的好奇心を刺激された時間でした」(ベンチャー経営者)
・「受講したいと思った自分の直感は間違っていなかった」(ITコンサルタント)
・「いい意味で予想を裏切られた。技術のことだと思っていたら心のことも議論した」(ベンチャーCTO)
・「講師がすごかった。価値観を揺さぶられるような時間でした」(大手通信事業者新規事業担当)
・「少人数だったので、議論が熱かった」(女性経営者)
・「トップレベルのロボット、人工知能の専門家とインタラクティブに交流できるすばらしい機会でした。最初は受講料が高いなと思いましたが、終わってみれば大満足です。また受講したいです」(経営者)


【TheWave湯川塾運営方針】


・常に時代の2歩先のテーマを取り上げる
 ソーシャルメディア、Facebook、評価経済社会、LINE、WeChat、Makers革命など、どこよりも早く旬なテーマを先取りしてきました。
・最高の講師陣を迎える
 それぞれの業界のトップレベルの講師をこれまでお迎えしてきました。テーマが最先端過ぎて、講師の方々も情報交換する相手、議論する相手が不足しているのでしょうか、有名な講師でも喜んでご参加いただけるようです。
・専門知識がなくても議論に参加できるよう湯川鶴章がジャーナリストの観点で解説する
・レベルの高い塾生を集める
 比較的高額の受講料がフィルターになり、豊富な知識と熱意のある方が塾生として集まる形になっています。また毎期OB枠を設け、塾生OBの中から該当テーマに詳しいOBの参加を呼びかけています。
・議論こそがメインディッシュ
 15人の少人数制を取っているのは、議論こそが重要だと考えているからです。実は毎回テーマが最先端過ぎて、講師でさえすべての答えを持っているわけではないんです。答えは、講義の中ではなく議論の中で見つかることが多いようです。講師によっては講義を一切行わず、2時間すべてを質疑応答と議論にあてることもあります。また講義のあとは毎回、懇親会を行い、そこでも議論が行われます。懇親会は自由参加ですが、お酒が入ることでより本音ベースの議論が行われることもあるようです。懇親会へのできる限りの参加をお勧めします。
・「コンテンツ」より「エネルギー」
 情報は、インターネットを通じて無料で手に入るようになりました。こうした時代において、情報やコンテンツよりも価値を生むのが前向きなエネルギーだと思います。講師や塾生仲間の前向きでポジティブなエネルギーと交わることで、自分もより元気になれるのだと思います。元気は元気を増幅させます。そうしたエネルギー増幅の場を目指します。
・「TechWave塾」を「TheWave塾」に名称変更したのは、わたし自身がブログメディア「TechWave.jp」の運営から離れたのと、「Tech」という言葉が時代に合わなくなってきたと考えているからです。ここ15年ぐらいはインターネットの普及を背景にTechが時代変化の推進力になってきたのですが、ネットが社会インフラとして定着した今後は、Techをベースにしながらも、その上での個人のクリエイティビティが時代変化の推進力になるのだろうと考えています。ですので「TechWave」から「Tech」を外し「TheWave塾」とすることにしました。

【湯川鶴章・略歴】


 ITジャーナリスト。TheWave湯川塾・塾長。
  1958年和歌山県生まれ。大阪の高校を卒業後、渡米。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立、ブログメディアTechWaveを創業。2013年から、編集長を降り、新しい領域に挑戦中。
 著書に「未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰」(2013)、「次世代マーケティングプラットフォーム」(2008年)、「爆発するソーシャルメディア」(2007年)、「ウェブを進化させる人たち」(2007年)、「ブログがジャーナリズムを変える」(2006年)。共著に「次世代広告テクノロジー」(2007年)、「ネットは新聞を殺すのか」(2003年)、「サイバージャーナリズム論」(2007年)、「閉塞感のある君へ。こっちへおいでよ。」(2013年)などがある。


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