NTTグループ傘下の研究機関が日頃の研究開発の成果を一般に公開するNTT R&Dフォーラム2015が2月19日(木)と20日(金)の二日間にわたってNTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)で開催される。

僕は今日(2/18)、プレス、関係者向けのプレ・イベントにお声がけいただいたので、行ってきた。いや、まじですごい。すぐにでもビジネスに使えそうな技術がたくさん展示されていた。

僕は特に人工知能やIoTに興味があるので、駆け足で関連する技術を見て回った。人工知能って大量のデータがなければタダの箱って言われる。なので技術部分は研究者が開発してくれるとして、大量のデータを集めるビジネススキームを考えだして実装するのは起業家、ビジネスマンの仕事になるんだと思う。

なので起業家、ビジネスマンは、このイベントに行って、技術でどのようなことが可能になっているのかを知るべきだと思う。友人の経営者には行くように勧めておいたし、ブログの読者でも新規事業に関わる人はぜひ行っていただきたい。

個人的におもしろいと思ったのは、例えば(1)周囲の状況を即時に予測する最良ナビ。今までのナビって、過去のデータや現在の状況を基に、混雑していないルートを表示してくれるんだけど、みんながそのナビの情報を使えば結局、同じルートにみんなが集中してしまって渋滞が発生する。そこでこの技術では、混雑を予測してそれを回避するルートを幾つも予想して作り出し、それぞれのルートをシミュレーションにかける。シミュレーションの結果、最も少ない混雑が予測されるルートを表示する、という。未来を予測できるナビゲーションというわけだ。デパートのイベントや、飛行場の入国管理や税関などの混雑の解消に使えそう。

(2)ポータブルSIMも面白かった。カード状のデバイスにSIMカードが入っていて、スマホなどの機器に近づけるとSIMの情報をBlootooth経由でスマホに転送。スマホにSIMが載っていなくても、通信できるようになる。このポータブルSIMをポケットに入れておくだけで、手に取ったデバイスがすべて通信可能になる。つまりそれぞれのデバイスにSIMを搭載する必要がなくなるわけだ。1つのSIM、つまり携帯電話会社と1件の契約を結ぶだけで、スマホもタブレットなど手に取ったデバイスが自動的に携帯電話網につながる。自動車に乗れば、自動車の情報システムを携帯電話網につながる。

プロトタイプはカード型だけど、これがスマートウオッチなどのウエアラブルデバイスになれば、身の回りのものすべてが携帯電話網につなげることができるようになる。すごくない、これ。

(3)没入感が半端ない全方位カメラ、ターゲットマイク。 こうしたカメラやマイクを使った映像をOkulusのようなVRメガネで見れば、本当にそこにいるような気になるから不思議。VRって、今年か来年にはブレークするんじゃないかって思った。スポーツ観戦やエンタテインメントの領域が大きく変わるような気がする。実際に行って試してみてください。

あとは、オリンピック関連、ウエアラブル関連など、すぐにビジネス化できそうな技術がいっぱい。このほかにもいろいろあって、とても書ききれない。新規事業を考えている人は、ぜひ行ってみてください。ちょーオススメ。

案内してくれたNTTの木下真吾さん、ありがとうございました!



yukawa01


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