TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が株式会社富士山マガジンサービスの株式を取得し関連会社化すると発表した。発表によると「Fujisanのデジタル書籍/雑誌プラットフォーム及びCCCの会員基盤を生かした電子書籍/デジタル雑誌サービスの開始を検討」するという。



 TSUTAYAってあちこちにあるし、最近はCCCが運営する「Tポイント」を取り扱う店舗も非常に多くなってきた。Tポイントを通じて、ものすごい量のマーケティングデータがCCCに集まってきているわけで、米国でGoogleやFacebookが目指す次世代のマーケティングプラットフォームの構築に、日本企業で最も近い立ち位置にいるのがCCC、もしくは楽天だと思っている。



 ところが楽天はともかく、CCCはリアル店舗が強いこともあってかオンライン上でそれほど目立った動きがない。「中の人」と雑談したところ、やはりリアルでの成功体験が足かせになってオンラインでは思い切った施策を打ち出せないでいるという。その「中の人」はかなり危機感を持っていた。


 まあその「中の人」の感覚が正しいと思う。幾らCCCが現時点で最高の立ち位置にいるといっても、この領域は急速に変化しようとしている。現時点の屋台骨である「TSUTAYA」のレンタルビジネスって、いつまでも安泰なわけはない。世の中どんどんオンラインに切り替わっている。AppleはiTunesを完全なクラウドサービスに進化させる考えのようだし、世界最大の書店チェーン「バーンズ&ノーブル」が身売りを考えているという話もあるくらいなんだから。



 CCCは33.33%まで富士山マガジンサービスの保有株式を増やしていくそうだから、かなり本気を出してくるように思う。富士山マガジンサービスの西野さんて僕が尊敬する経営者の一人なんで、これを機にがんがん攻めてくるんじゃないかな。どんな電子書籍サービスを作ってくるのか、楽しみ、楽しみ。



 *実はCCCとはあまり接点がないんです。なのでよく分かりません。この記事もツッコミどころ満載だと思いますので、Twitter上などでどんどん突っ込んでいただければありがたいです。情報ください。



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