iPhoneをドコモ回線で使うということに対して、大きな情報ニーズがあることがわかりました。いち早く詳細な記事にする増田さん、すごい。



　また生まれ変わった「日本語対応キンドル」は12000円から、Twitter&Facebook対応 【@maskin】という記事も、Amazonの発表文の中に「日本語対応」という小さな表記を見つけ、それを見出しに持ってきたのもすごいと思います。他のメディアの記事で日本語対応にまったく触れていないものも見受けられましたが、やはり日本のユーザーにとってはこのことが最大のニュースだと思います。



　ということで増田さん大活躍の１週間だったんですが、僕がなにもしなかったのかというと、ソーシャルテクノロジーはわれわれを幸せにする【湯川】という記事を一生懸命書きました。一部の読者からは絶賛していただいたのですが、一般受けはあまりしなかったみたいです。



　また新しい試みとして、米ソーシャルゲーム大手のZyngaが日本のウノウを買収【ループス斉藤徹】の記事の中にtogetterのブログパーツを埋め込みました。以前からTwitterとブログを融合させたいと考えていたのですが、以前ほかの人のTweetを記事内に埋め込んだところ少数の人から反発がありました。人のコンテンツを勝手に集めてきてコンテンツ化したことがフェアじゃないと思われたようです。Twitterとブログの融合という目標は同じなんですが、今回はtogetterという仕組みを使いました。これからもtogetterをどんどん埋め込んでいきたいと考えています。果たして同様の反発が起こるのかどうか。注意深く見守っていきたいと思っています。



　新しい情報共有の仕方に挑戦すると、必ず反発を受けるものだと思っています。今でこそ無断でリンクを張ってもほとんどのユーザーは反発しませんが、10年近く前は「無断リンクは失礼だ」と本気で怒っている人が少なくありませんでした。「ウェブは自由自在にリンクを張る仕組み」ということが常識の米国から帰国したばかりの僕は、日本国内の無断リンク論争に非常にとまどったものです。今でもたまに怒る人を見かけますし、新聞業界の一部の社は今だに無断リンクを認めていません。



　無断リンク容認派にも反対派にも「そんなの常識でしょ」という人がいますが、ウェブ上の常識は常に変化していっているのだと思います。日本のユーザー全員が共有するウェブの常識は存在しないのだと思います。でも僕は、常識の変化をあとから追いかけるのではなく、少し先を進んでいきたいと思っています。少しずつ少しずつ自由な情報流通の方向に押し進める側に立っていたいと思っています。