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 ガラケー用Twitterクライアントとして人気の「モバツイ」を提供するマインドスコープ株式会社は、Twitterを通じて知人を見つけたり、実名や電話番号、メールアドレス、職業などを調べたりできる「ソーシャル紳士録」とでも呼ぶべき新サービス「モバツイWho's Who」をリリースした。

http://who.movatwi.jp/



 発表文によると、「モバツイ」(http://movatwi.jp/)を通じたツイッターユーザーのデータベースを使ってユーザープロフィールを自動作成しており、リリース時点ですでに900万件以上が格納されているという。



 これを好きなキーワードで検索できるほか、必要であればその情報を自分用のリストに登録することが可能。またユーザーがさらに情報を追加してさらに詳しいプロフィールを作成することができる。


 日本でのFacebookの普及が始まり、これを受けてmixiも新たな施策を次々と打ち出すなど、ユーザーにとって意味のあるリアルな人間関係を軸にしたソーシャルメディアの新時代が日本でもいよいよ始まろうとしている。これまで匿名性が強かった日本のネットがその様相を大きく変えることになるわけだが、そんな中で実は日本のアーリーアダプター層に最も広く普及しているソーシャルメディアはTwitterかもしれない。



 ところがTwitterは米国本社の経営方針から、実名や実際の人間関係をベースにしたSNSのようなソーシャルインフラを目指していない。



 そこで日本で最も普及しているガラケー向けTwitterクライアントのモバツイを、日本での最大のソーシャルインフラにしようというのが今回の新機能が目指す方向性だ。



 今後はAPI(技術仕様)を公開することでサードパーティと協業し、次のような機能の実現の可能性もあるという。



1. クラウド型住所リストサーバー

・宛名管理ソフトで最新データをダウンロード

・携帯電話の連絡先アプリと連携



2. 個人をアピールするメディア

・検索されたいキーワードを強調して自分をアピール

・ツイッターのフォロワーを増やすために個人広告を出す



3. ゲームのプラットフォーム

・対戦相手を自分の知人から選んでゲームをする

・自分と同じゲームをやっている知人を探して打診



4. 課金のプラットフォーム

・ユーザー同士の行動に対して課金する機能(フォローした人にXXポイント付与、といったユーザー個人が課金できるしくみ) 



5. 各種サービスのメリットマッチング

・同じキャリアの携帯電話ユーザーを知人から探し、無料で電話できる相手をみつけて登録(ただとも探し)



6. ネット時代の電話交換機

・友人や知人に個別に電話番号を知らせなくても、モバツイ Who's Who経由で電話ができる








蛇足:オレはこう思う



リアルな人間関係をベースにしたソーシャルのインフラの覇者に一番近いのが、日本国内では実はTwitterだったりするので、すごくいいアイデアだと思う。



今晩、開発者のf-shinさんと会うので、もっと詳しいお話を聞いてみたいと思います。