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37) モバイル関連の株式会社ゆめみは、米国で注目を集める位置情報アプリMyTownを開発した米Booyah社のライセンスを取得、MyTownをローカライズして今秋から日本でのサービスを展開すると発表した。MyTownは単なるチェックインアプリ、ゲームアプリではなく、楽しみながら購買意欲を刺激する要素を持っていることから、大手広告主の販売促進ツールとして期待を集めそうだ。



 MyTownは、ボードゲーム「モノポリー」をリアルな状況の中でプレーするようなゲーム性重視のチェックイン系アプリ。GPSなどで認識した現在地の周辺の実在の建物にチェックインすることでポイントがもらえ、ポイントを集めてアプリ内のゲームで不動産を購入。モノポリーのように不動産に投資すればより多くのポイントを入手できるというルールになっている。




 また建物へのチェックインに加え、新機能としてバーコードリーダーを使った商品へのチェックインも可能になった。この機能追加で、ユーザーが自ら公開する嗜好データを蓄積し、ユーザーの嗜好に合ったクーポンを発行するなどのマーケティングにも応用できるという。







 米国の位置情報系アプリとしてはFoursquareなどが有名だが、MyTownも順調にユーザー数を伸ばしている。(関連記事;立ち上げわずか1か月のMyTownが話題先行のFoursqugareとGowallaを大きく引き離してユーザ数50万に到達)株式会社ゆめみによると、データを見る限り400万人前後のユーザーを確認できるという。





 ゆめみでは、今後日本のマーケットに合った形にアプリのローカライズを進め、秋をめどにサービスをリリースする予定。日本版では、街づくりの要素を取り入れるという。







 クーポン発行などで代理店などの協力が必要となるので、今後協業先を探していくとしている。











 ゆめみの深田浩嗣社長によると、昨年9月に米国で開催されたTechCrunch DisruptでBooyah社と接触。その後、協議を重ねてこのほどライセンス提携を結んだという。



 株式会社ゆめみは、マクドナルドへのメール配信システムの提供を含む、モバイルCRM、ECのエンタプライズソリューションの有力企業。GREEなどでソーシャルゲームを提供するほか、最近ではゲーミフィケーション(ゲーム要素の取り入れ)やO2O(Online to Offline、オンラインとオフラインの融合)などといった最先端の領域に注力しているという。



 Booyah社は、Kleiner Perkins、AppleのiFundなどから出資を受けている有望企業。MyTownは米国のチェックイン系のアプリの中では最もマネタイズに成功しているアプリの1つ、という。



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