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 米グーグルは、音楽オンライン販売のGoogle Music Storeを米国ユーザー向けに開始したと発表した。Sony Music Entertainmentや、Universalとその傘下のEMI、独立系レーベルなど全1000レーベルが最終的には1300万タイトルの楽曲を、Android端末上のアプリ・コンテンツ販売市場「Googleマーケットプレース」上で販売する。また有名アーチストの独占配信にも乗り出すという。







 発表によると、スタート時には800万曲が購入可能な状態。価格帯は、99セントから1ドル29セントが中心。すべての曲は320kbpsのMP3形式で、購入前に90秒の試聴が可能という。



 Google Music Storeで購入した楽曲は、GoogleのSNS「Google+」で友人とシェアすることが可能。友人は、90秒の試聴ではなく、最初から最後まで聞くことができるという。
 一日一曲の無料配信もあるようで、初日はDavid BowieのSound and Visionが無料で配信されているという。



 Google Musicのサイトにはスタッフお勧めの新人アーチストを紹介する「Antenna(アンテナ)」と呼ばれるコーナーや、アーチストのインタビュー動画のコーナーも設置されるという。



 独占コンテンツにも力を入れるようで、ローリングストーンズの未発表のコンサートを収録したコンテンツも公開されるという。Busta Rhymesの最新アルバムが独占配信されるほか、Coldplay、Shakira、 Pearl Jam、Dave Matthews Bandなどのアーチストのコンサートも独占配信される計画。



 アーチストは「Artists Hubs」と呼ばれる自分たちのページを開設し、そこで楽曲をアップロードし販売することも可能。1ダウンロード当たりの値付けは自由に設定できる。同ページの開設手数料は25ドルで、売上の30%をGoogleに支払う形。アーチストがGoogleを通じて直接ユーザーに音楽を届けることができるわけだ。



 今後2,3日で米国内のAndroid2.2以上の端末に順番にロールアウトしていく予定。



 Google Music StoreはGoogle Musicの1つの機能で、Google Musicはこれまでβ版だったが、今回の発表で正式リリースとなる。Google Musicは、いわゆる「クラウド上のロッカー」サービスで、自分の持つ楽曲をすべてGoogleのクラウド上にアップロードすることで、Google Musicに対応するGoogle端末やアプリをインストールしたパソコンなど、あらゆるデバイスでストリーミングで自分の音楽を聞くことができるというもの。また「ピンをつける」という動作で選んだ楽曲はデバイス上にダウンロードされて、オフラインでも楽しめることになるという。



 Google Musicに日本からアクセスすると以下のような表示になる。



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蛇足:オレはこう思う



 後発なんだから、もっと画期的なサービスを期待していた。これならiTunesとそう変わらない。iTunesから乗り換える気にはならないなあ。Android端末で使えるのは便利かもしれないけど、僕ならAndroid端末とは別に超小型iPodを携帯するなあ。



 時代は楽曲購入から定額ストリーミングのSpotifyに移行したのだから、Googleにはさらにその先を目指してほしかった。