「スマホの次は何がくるのですか。ウエアラブルですか?」というような質問を受けることが多い。僕はこの質問の前提自体が間違っているように思う。
スマートフォンは過去最高に普及した電化製品である。恐らく一人一台近くまで普及する。そしてスマホを超えて普及する電化製品は、近い将来出てこない。スマホの前にスマホなし。スマホの後にもスマホなし。スマホはそんな特別の製品なのだと思う。なのでスマホの次を考えるのではなく、スマホが広く普及した社会の中で次にどのような領域にビジネスチャンスがあるのか、ということを考えるべきだと思う。
ではどういう領域か。それを探る方法は3つある。1つは、自分の好きな領域、気になる領域を徹底的に深堀りすること。自分が特定の分野のオタクだったり、もしくはニッチな業界での勤務経験がであれば、自分の経験を思い返すことでチャンスの芽を見つけることができるかもしれない。特にオタクであればあるほど、ニッチであればあるほど、ほかの人には見えないニーズが見えてくるものだ。そのニーズを、最新の技術で解決できるのかどうか。それができれば、チャンス到来だ。
2つ目は、ソーシャルメディアを使って世界中のオタクコミュニティやニッチな業界を見て回り、テクノロジーで解決できる課題があるかどうかを探る方法だ。
そして3つ目は、パラダイムシフトを起こそうとしている大手企業の動向を読み、新しいパラダイムで生まれてくるであろう新たなビジネスを他社に先駆けて創出するという手法だ。
今、次のパラダイムシフトを起こそうとしているのはAppleとGoogleだろう。特に先進国のスマートフォンの売り上げ台数の半数前後のシェアを誇るAppleは、スマホを足がかりにしてありとあらゆる領域に進出できる立場にある。ビジネスチャンスは幾らでもある。その中から、ごく少数の「機が熟した」領域にAppleは今、焦点を当てようとしている。旧態依然としたやり方が続いている業界で、市場規模が十分に大きい業界。新しいテクノロジーを使うことで、びっくりするようなイノベーションを起こすことができる業界。そういう領域、業界にAppleはこれからイノベーションを起こそうとしている。
Appleのこれまでの動向から推測して、Appleが狙っているのは、予防医療、自動車、空間認識の領域ではないかと思う。
その領域の現状を研究することで、パラダイムシフトはどのようなカタチが起こるのか、シフトが終わったあとのパラダイム上でのビジネスチャンスはどこにあるのかを探りたい。
そういう思いで、TheWave湯川塾21期のカリキュラムを組みました。
第1回は、Appleを詳しく追い続けてきたITジャーナリスト林信行さんを講師に招き、Apple社内に起こっている変化、今後の方向性について、徹底的に議論したいと思っています。
第2回の講師は、カーナビ伝道師と呼ばれる高山正寛氏。IT業界、自動車業界の流れを追ってきた方です。
第3回の講師は株式会社スポルツの大川耕平氏。長年、健康ビジネスをサポートされてきた方で、大川さんは「今ようやく時代が動こうとしている」と熱く語っておられます。海外の事例にも詳しく、業界のしがらみにとらわれることなく全体図を俯瞰されています。
第4回は、本田技研工業の今井武氏。カーナビ進化の先陣を切ってこられた方です。東日本大震災の際には、会員の自動車のシステムから集められた膨大なビッグデータを活用し安全に役立つ情報を提供したり、通行実績マップを公開するなど、斬新な取り組みをスピーディーに実現してこられました。
第5回は、空間認識技術に関する回にしようと思っています。ただあまりにも新しい領域なので、講師の選定に時間がかかっています。私自身、米国の動向をそれなりに調べていますので、適任の講師が見つからない場合は、私が講義したいと思っています。
第6回はまとめの回です。これまで学んだことを1つにまとめ、どのような近未来が待ち受けているのか、みんなで議論します。
詳細、申し込みはこちらのページからどうぞ。
2014年04月22日
スマホの次のビジネスチャンスは? TheWave湯川塾21期のポイント
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