The Wave塾の卒業生が集まる同窓会が開かれました。今年は卒業生に加え、湯川さんのオンラインサロン参加者の方、そして卒業生の友人も参加と、バラエティ豊かな参加者となりました。湯川さんの講演内容をメインに、同窓会で行われた内容をレポートします。
   

■今年は飲まずに始める湯川さん

昨年は少々お酒を入れてから話し出すゆるいスタートでしたが、今年はバッチリお茶を飲んでいました(笑)講演の内容は24期〜直近の28期までの振り返り。そして、その中で分かったことについて。The Wave塾を通して約1年間学んできた最新の事例や気付きを、短時間にギュッと凝縮し、一気に聞けることは、かなりお得な時間と言えるのかもしれません。  
昨年の様子はこちらから。
http://thewave.jp/archives/1731
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■講義の内容、その前に、、、

今年も会場をご提供いただいたのはニフティ株式会社様。セミナー会場の貸し出しだけではなく、懇親会の飲み物や食事の手配。片付けまでと。人手もかなり割いていただき、The Wave塾の同窓会はニフティさんのお陰で成立しているといっても過言ではありません。ありがたやありがたや。ということで、ニフティクラウドのmobile backendのご説明を冒頭にしていただきました。個人的な話になりますが、今昔写真というアプリの運営に携わっているのですが、そのアプリでも利用しているサービス!!とても使い勝手が良く、重宝させていただいております。アプリの制作者さんは要チェックですよ。

mobile backendについてはこちらから。 http://mb.cloud.nifty.com/

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■人工知能に対する結論

この1年間AI(人工知能)に関するテーマが多かったのですが、AIをビジネスの上で活用する上で出た湯川さんの結論は
「人工知能には膨大なデータが必要。膨大なデータを持つと勝つ。勝つとさらにデータが膨大に。正のスパイラル。先手必勝。」
とのこと。データを持つことで、よりデータから導き出される答えの精度が上がり、より良いソリューションに転化される。そして、さらに人が集まるようになる。AIの世界で起きることだそうですが、過去のインターネットの世界で起きていることでも似たような例があると思います。例えば、食べログは良い例で、人が集まれば集まるほど、口コミデータが揃い、より信頼度の高いサイトとなっていったわけですが、AIの世界でも同様のことが行われるということですね。

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■人の流れが変わる。

湯川さんが今最も注目している企業がプリファード・ネットワークス(以下PFN)です。今回もPFNの紹介がされていたのですが、いくつものPFNのユニークな話の中で、人材の話がありました。一昔前までは、優秀な人材を集めるためには、お金が一番のファクターであることも多かったけれども、ここ最近はその風潮が変わってきたそうです。PFNの場合は優秀なCTOがいるため、自分よりも優れたエンジニアと働きたいと考える人が増え、大手IT企業からの誘いも蹴って、PFNで働いている方もいるそうです。
これは日本だけの事例ではなく、Baiduがシリコンバレーで作った人工知能研究所においても、優秀なエンジニアがドンドン集まっているそうなのですが、その理由はアメリカの人工知能の権威TOP4に入るスタンフォード大学の人工知能研究者であるウング先生がトップにいるからとのことです。お金ではなく優秀な人の下で最先端のことを実行し、世界を変えたいと思うエンジニアが集まってくる。そのような循環が起きているそうです。

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■ビジネスの肝はデータ

「人工知能の進化で、大量のデータを使ってこれまでにできなかったことができるようになる」と湯川さんは予見していました。
例えば、医療分野ではほとんど今までデータがなかったそうです。数十人、数百人レベルのデータを素に研究されてきた世界に、Apple Watchが出現しました。Apple Watchユーザーは全世界で300万人います。つまり、300万人の身体データがAppleに渡ります。今までとはケタ違いの人数のデータが集まることで、多くの発見が生まれるのではないでしょうか。
このようにして、今までにないデータがこれからドンドン溜まっていくそうです。そして、人工知能が活用されることで、解析が進んでいきます。例えば、人間が病気になるメカニズムは、なかなか分からないそうです。なぜなら、あまりにも複雑な要因があるためです。例えば、気温や体温、何を食べたか等、風邪を患う上でもさまざまな要因が考えられます。人間は500くらいの要素が重なってしまうと、パターンが読めなくなって分からなくなり、分かりやすい解決策やパターンで決めてしまうそうです。が、人工知能であれば、どれだけ複雑な要因を入れ込んでも解析ができるようになります。いつか風邪をひくメカニズムが個人別に分かるようになるかもしれません。複雑なデータを解析する上で、人工知能の進化は欠かせない存在になっています。人工知能が進むところにデータがセットで語られるゆえんですね。

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■データが個人の資産になる時代

The Wave塾の次回29期は、「データ経済社会へのシナリオを読む」がテーマになっています。(有難いことに既に満員御礼です。)ビジネスの肝になるデータがどのような未来を作っていくのか。その一端をお話いただきました。
「資本主義以来、金融が個人の資産であったが、これからはデータが個人の資産になる。銀行が個人の資産を集めてきても、預金を有効利用しないと経済は回らないように、データについても集めたデータを活かして、経済が回るようになる。」
これが次の時代にくるデータ経済社会だそうです。これからの時代は個人がデータを自分で持って、誰に渡すかを判断する。そこで課金が発生することもある。そういった時代が目の前にきているそうです。次回の29期が今からとても楽しみですね。

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■他己紹介へ

湯川さんの講演が終わった後は、恒例の湯川さんによる他己紹介へ。300名近くの卒業生いる中で、出席していた卒業生ひとりひとりのニックネームや経歴を覚えているのは、流石としか言いようがありません。そして、紹介されるそれぞれの方のプロフィールを聞いていると、ユニークな方ばかりです。
湯川さん自身もよく仰っていますが、The Wave塾の価値は、塾で学ぶ内容だけでなく、その後の人の繋がりの方がよっぽど大きい言っています。実際に最近の卒業生の中だけでも、AIを使ったサービス開発を実際にしており、卒業生同士が仲良くなってビジネスを興すこともあります。それだけ多種多様な人たちがいるユニークなコミュニティになっています。

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■最後は懇親会に

学びの後はもちろん楽しみな宴の時間へ。皆さんお酒を片手にいろんな話で盛り上がっていました。久しぶりに会う同期生の人たちから、初めましての人たちまで。さまざまな方が楽しんでいました。

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■個人的所感

昨年に引き続き同窓会のレポートを書かせていただきました。The Wave塾の事務局という立場も1年半以上になりますが、湯川さんの側で学んでいる立場としての気づきがあります。The Wave塾の期毎のテーマは、湯川さんが個人的に興味を持っている分野です。湯川さんが興味のある世界の人を、塾という形式でお呼びし、塾生と一緒に質問をし、対話をしながら学びを得る場です。面白いのは、湯川さんが興味のあるテーマは、これからの未来を大きく変えると予測される分野である点です。AIもそうですし、次の期のパーソナルデータもそうです。未来を予見する上で、最先端のインプットができる場がThe Wave塾なのだと思います。果たして誰もが必要な知識なのかどうかは分かりません。僕自身、当初はAIについて興味はそこまでなかったし、自分の仕事に繋がる世界だとも思っていませんでした。が、さまざまな方の話や、そこで繰り広げられる未来の話を聞いていく中で、必ずや自分が生きていく世界で、大きな関わりが出てくることが分かってきます。そうなると、日頃からアンテナも立つし、興味も出る。自分の仕事の領域や、はたまた新たなチャレンジとして学びを活かせる場を未来のために作ろうとも考えるわけです。今、目の前のことだけでなく、未来を予見するためのインプット。
ぜひとも、The Wave塾を通じて、体験してみてはいかがでしょうか。