メルカリ、ソフトバンク、サイバーエージェント。AIがビジネスのあり方を大きく変えようとする中で、日本を代表するこれらのテック企業は、未来をどう読み、どう動き始めているのだろうか。IoTがAIと交わったとき、社会はどう変わるのだろうか。
ご好評をいただいています二歩先の未来を創る少人数制勉強会TheWave湯川塾では、43期のテーマを「湯川塾OBと語る教育、人事、IoT、AIビジネスの未来」と題して開催することになりました。湯川塾がスタートしたのは2010年。これまでに400人以上の卒業生を世の中に送り出してきました。今回はその卒業生の中から、最前線の領域活躍している4人に、講師をお願いしました。OBが講師ですので、いつも以上にカジュアルな本音トークが繰り広げられるのではないかと思います。
まず一人目は、メルカリ執行役員の松本龍祐氏。メルカリといえば急成長を続けるメガベンチャー。最近は経済誌などで取り上げられることが増えてきました。メルカリはなぜ強いのか。僕はその強さの理由が、経験豊かな起業家たちがCEO山田進太郎氏のもとに集まっているところにあると思っています。松本さんもそうした起業家の一人。デコピックなど、これまでいくつも事業を成功に導いて来た人物。そんな松本さんが今は、メルカリの新規事業を担当しています。松本さんは今、どんなテクノロジーや領域に興味を持ち、未来をどう読んでいるのでしょうか。
二人目は、ソフトバンクとベネッセの合弁事業Classiの加藤理啓氏です。同社は、全国の高校・専門学校など2000校以上が導入しているコミュニケーションツールを提供する教育ベンチャーです。教育は、最新のテクノロジーを使えば、より効率的に、より効果的になるはず。特にAIを導入すれば、教育のあり方が大きく変わるかもしれません。AIで教育はどう進化するのか。現状はどこまで進んでいるのか。21世紀に目指すべき教育って、どのようなものになるのか。夢物語でもいいので、徹底的に議論してみたいと思っています。
三人目はサイバーエージェントの渡邊大介氏。サイバーエージェントの強さの理由の1つは人事制度にある。そんな話を聞いたことがあります。事実、サイバーエージェントの社員のみなさんは、会社を愛している人が多いように思います。社員や元社員から、会社の悪口や愚痴をほとんど聞いたことがありません。サイバーエージェントには、いろいろと面白い人事制度があるみたいですが、最近よく耳にするのがGeppo。自分の状況を自己申告する制度らしくて、あまりに評判がいいのでGeppo自体を事業化し、他社にも提供し始めたようです。その事業に携わっている渡辺さんに、Geppoとはどんな仕組みなのか、さらには人事テクノロジーの未来について、いろいろとお話をうかがいたいと思っています。
四人目はクーガー株式会社の石井敦氏。AIxIoTの最大の盲点は、セキュリティだといわれています。IoTデバイスが生み出す膨大なデータを、どのようにすれば安全に送信できるのか。その答えは、ビットコインなどの仮想通貨のベースとなっている技術「ブロックチェーン」にあるのではないか。石井さんは、早い時点で僕にその構想を語ってくれました。当時、シリコンバレーのニュースサイトやテックブログを見て回っても、ブロックチェーンをIoTxAIに使おうという主張は、まったく見当たりませんでした。ところが最近になってようやく、AIxIoTxブロックチェーンというテーマがシリコンバレーでも語られるようになってきています。この領域の最先端を走っている石井さんに、今はどのようなことが可能になっているのか。今後どのようなことが可能になりそうなのか、という話をうかがってみたいと思います。
【開催日時とゲスト】ゲストの都合などで変更になる可能性があります。ご注意ください。
- 11/13(月)湯川鶴章
- 11/20(月) メルカリ新規事業担当 松本 龍祐氏「気になるビジネスチャンス」
- 11/27(月) ソフトバンク・classi 加藤 理啓氏「教育の未来」
- 12/4 (月) サイバーエージェント渡邊 大介氏「HRテックの未来」
- 12/11 (月)クーガー株式会社 石井敦氏 「AI x IoTxブロックチェーン」
- 12/18(月)湯川鶴章、片山啓吾
講義は19:30から2時間。終了後、懇親会に移行。カジュアルな雰囲気の中でさらに議論が深まり、さらなるオフレコ情報が飛び出すことがあります。懇親会は基本的に自由参加ですが、懇親会こそが湯川塾の真髄だと思います。積極的なご参加を強くお勧めします。
【会場】
外苑前のミスルトウ・ベースキャンプのセミナールームをお借りして開催します。
松本 龍祐氏
学生時代にカフェを経営していた根っからの起業家。インターネットの本質はコミュニティだと早い時点で気づき、いろいろと挑戦。そんな中でスマホアプリ「デコピック」が大成功し、会社を売却し、一時Yahoo!に所属。Yahoo!でも、いろいろな事業をリードしていたみたい。現在はメルカリ傘下の株式会社ソウゾウのCEOとして、メルカリの新規事業を担当している。
外苑前のミスルトウ・ベースキャンプのセミナールームをお借りして開催します。
【登壇者について】
僕です。ITジャーナリスト。時事通信編集委員を経てテックメディア「TechWave」を創業。その後フリーに。お調子者。ヨガと瞑想が趣味。嫁が美人なのが自慢。
松本 龍祐氏
学生時代にカフェを経営していた根っからの起業家。インターネットの本質はコミュニティだと早い時点で気づき、いろいろと挑戦。そんな中でスマホアプリ「デコピック」が大成功し、会社を売却し、一時Yahoo!に所属。Yahoo!でも、いろいろな事業をリードしていたみたい。現在はメルカリ傘下の株式会社ソウゾウのCEOとして、メルカリの新規事業を担当している。
もともと位置情報系のITサービスに従事していたが、ソフトバンクにジョイン。一時は孫正義氏のめいを受けて大型買収案件などに奔走していた。今は、教育をテクノロジーで変えるべく、動き回っている。それにしてもこの写真、いいなあ。加藤さんのやさしさが、表情に現れている。
【情報の取り扱いについて】
少人数のカジュアルな雰囲気のためオフレコ情報が多数飛び交います。ソーシャルメディアなど公の場での情報共有は基本的に禁止といたします。
【受講料】
法人枠 20万円(税別)
お一人さまのみの参加となりますが、その方が出席できない回については、同じ会社の別の方の代理出席が可能です。領収書の宛先が法人の場合は、法人枠となります。ご了承ください。
個人枠 15万円(税別)
個人として参加される場合は、3回、5回の分割払いも可能です。ご相談ください。
この比較的高額な受講料と、主に口コミによる塾生募集の両方が適切なフィルターとして機能し、尖った受講生が集まる傾向にあります。豪華な講師陣という魅力に加え、塾生同士の横のつながりも湯川塾の大きな魅力の一つとなっています。これまでに300人以上の卒業生を輩出しており、テクノロジーに関心のあるビジネスパーソンのコミュニティーが形成されています。
【定員】
約10名
【対象者:以下のような方を念頭にカリキュラムを組みました】
・企業経営者
・経営企画担当者
・起業志望者
・投資家
テクノロジーに関する事前知識がない方でも議論に参加していただけるよう、ITジャーナリストの湯川鶴章がやさしく解説しながら講義を進めていきます。そこが、ITジャーナリストが主催する勉強会の強みだと考えています。
【湯川塾が人気の理由】
湯川塾はもう6年以上続いています。ここまで継続できている理由を聞かれることがあります。理由は幾つかあると思いますが、最も大きな理由は、テーマ選びだと思っています。まだ世間一般に認知されていないものの、これから話題になりそうなテーマを先取りしています。まだ広く認知されていないテーマなので、数十人のセミナーだと集客できないテーマかもしれません。10人集まれば満員の少人数制勉強会だからこそ、尖ったテーマで成立するのだと思います。
また尖ったテーマなので尖った塾生が集まります。講師にとっても最高の議論の場になるようで、講師の中には引き続き他の講師の回にも参加を希望される方がいらっしゃいます。30期「ソーシャルロボット」でも、4人の講師のうち3人が自分の回以降の回への参加を希望されました。 「ソーシャルロボット」を手掛けるトップランナー3人が議論に参加するわけですので、非常に濃い議論の場になりました。日本で最も最先端の熱い議論になったのではないかと思います。
またアットホームな雰囲気も湯川塾の特徴です。雰囲気作りには気を配っていて、事務局に明るく前向きなメンバーを集めています。塾生からは「塾の日が楽しみ。元気になれる」という感想をいただいています。
塾の様子はFacebookページで報告しています。ぜひTheWaveのFacebookページをご覧ください。