組織の形は、情報通信技術によって定義されるはず。改ざん不可能な「信頼のインターネット」が完成形に近づけば、情報伝達や人材管理にかかる手間は大幅に削減され、中間管理職は不要になるのかもしれない。経営者さえも必要なくなるのだろうか。
理論的には分かる。その方向に社会は動いていくのだろう。しかし一部推進者たちが主張するように5年から10年で企業組織が非中央集権自立型(DAO=Decentralized Autonomous Organizationになる」のだろうか。(関連記事「John McAfee Says Blockchain Will Upend Business as We Know It in 5 Years (Hint: No Bosses, Banks or Retirement)」、10年後経営者さえいなくなる。イーサリアム財団で働く日本人が語るブロックチェーンが組織にもたらす変化)
5年から10年というと、すぐそこにある未来だ。イーサリアム財団のような非営利組織ならまだしも、株式会社という組織形態がそこまで大きく変わるのだろうか。
5年から10年というと、すぐそこにある未来だ。イーサリアム財団のような非営利組織ならまだしも、株式会社という組織形態がそこまで大きく変わるのだろうか。
またもし5年、10年という近未来の話ではないとしても、それが未来の姿であるのなら、ここでその未来図をしっかりと確認しておきたい。
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ご好評をいただいてます少人数制勉強会TheWave湯川塾では、47期のテーマを「ティール型からDAO型へ 技術が変える企業・組織の未来」と題して10/31から6回に渡って開講することになりました。
今、話題のティール組織から、ブロックチェーン推進者が絶賛するDAO型組織まで、既に実践されている方や、その課題を熟知している方、ティール組織に向けて個々人の成長を促すことを仕事にしている方まで、現場の声を集めて、企業組織の未来を考えてみたいと思います。夢物語ではなく、日本社会における現実的な落としどころがどこになるのか、探ってみたいと思います。
僕自身、アメリカで流行っている組織論を日本に当てはめようとすることに対して抵抗感があります。確かにアメリカの組織論は、言語化に優れていてわかりやすいです。でもどうも理屈先行過ぎるように思うのです。現実は、理想通り行かないことが多い。それにアメリカと日本では、雇用慣行から企業風土、価値観まで違います。
アメリカのモノマネではない、日本ならではの企業組織のあり方ってきっとあるはずだし、もっと言えば日本が21世紀の企業のあり方をリードしていくのではないかとさえ思っています。
世界をリードするような企業のあり方を日本から提案していきたい。そんな思いで47期を開催します。
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【開催日時とゲスト】ゲストの都合などで変更になる可能性があります。ご注意ください。
講義は19:30から2時間。終了後、懇親会に移行。カジュアルな雰囲気の中でさらに議論が深まり、さらなるオフレコ情報が飛び出すことがあります。懇親会は基本的に自由参加ですが、懇親会こそが湯川塾の真髄だと思います。積極的なご参加を強くお勧めします。
【講師】
吉沢康弘氏
とにかく物知り。根っからの学者肌。仕事術や組織論に関する本を書いておられます。今回は、ブロックチェーンのような技術が企業組織をどう変えるか、特にティール組織やDAOについての概論をうかがいたいと思っています。
武井浩三氏
ティール組織といえば、この人。47期開催に当たり、複数の知人に講師選定のアドバイスをもらったところ、全員が武井氏を推薦してくれました。ご自身の会社、ダイアモンドメディア株式会社を、ティール型組織として運営されているそうです。でも、果たして理想通りに進んでいるのでしょうか。光の部分のみならず、問題点、課題に関しても、しっかり質問していきたいと思っています。
嘉村 賢州氏
ティール組織の研究者。代表を務めるNPO法人場とつながりラボhome's viのサイトには次のような嘉村氏の言葉があります。「画一的な教育、縦割りで細分化された社会や企業のシステムの中では、個性をありのままに活かせる場面は少なく、多くの人は個性を隠しながらイキイキとした自分らしさを発揮できずに生きています。私たちが創りたい社会は、個性と個性が出逢い、化学反応を起こし今まで想像もしなかった価値や文化が生まれる社会です」。まったく同感。問題はそれが実現可能なのかどうか。また実現に向けて、技術的、社会的に何が必要なのか。ブロックチェーンの可能性についても質問してみたいと思っています。
川口大輔氏
組織開発一筋。リクルート、日産自動車など日本を代表する大企業や、小田原市、松戸市などの行政機関での組織開発を経験。
炭疽菌騒動の時に誰も米国出張しない中「最新の情報を国際会議で取ってくるチャンス」と渡米するほどの猛者で、海外の最新の動向に精通。
組織開発の代表的な方法論であるワールド・カフェの創始者アニータ・ブラウン氏やMIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏ら、海外の研究者・実践家とも親交が厚い。
推薦者の友人のコメント「めちゃビジョナリー。熱いやつ」。
山下悠 一氏
生き馬の目を抜くようなビジネスの現場から身を引いて、鎌倉に移住。自分らしく生きるとはどういうことかを実践されている人物。ティール組織、DAOとお題目だけを述べていても、精神的に未成熟のメンバーであれば、そういった組織は成立しないのではないか、というのが僕の問題意識。社員の精神面での成熟を促進するには、どうすればいいのか。その辺りのお話を山下さんと議論してみたいと思っています。山下さんの人気ブログ記事「僕がアクセンチュアを辞めた理由」は必読です。
【会場】
東京御茶ノ水の株式会社TAMのコワーキングスペースをお借りして開催します。
【情報の取り扱いについて】
少人数のカジュアルな雰囲気のためオフレコ情報が多数飛び交います。ソーシャルメディアなど公の場での情報共有は基本的に禁止といたします。
【受講料】
法人枠 20万円(税別)
お一人さまのみの参加となりますが、その方が出席できない回については、同じ会社の別の方の代理出席が可能です。領収書の宛先が法人の場合は、法人枠となります。ご了承ください。
個人枠 15万円(税別)
個人として参加される場合は、3回、5回の分割払いも可能です。ご相談ください。
この比較的高額な受講料と、主に口コミによる塾生募集の両方が適切なフィルターとして機能し、尖った受講生が集まる傾向にあります。豪華な講師陣という魅力に加え、塾生同士の横のつながりも湯川塾の大きな魅力の一つとなっています。これまでに300人以上の卒業生を輩出しており、テクノロジーに関心のあるビジネスパーソンのコミュニティーが形成されています。
【定員】
約10名
【対象者:以下のような方を念頭にカリキュラムを組みました】
・企業経営者
・経営企画担当者
・起業志望者
・投資家
・HR担当者
・HR担当者
テクノロジーに関する事前知識がない方でも議論に参加していただけるよう、ITジャーナリストの湯川鶴章がやさしく解説しながら講義を進めていきます。そこが、ITジャーナリストが主催する勉強会の強みだと考えています。
【湯川塾が人気の理由】
湯川塾はもう8年以上続いています。ここまで継続できている理由を聞かれることがあります。理由は幾つかあると思いますが、最も大きな理由は、テーマ選びだと思っています。まだ世間一般に認知されていないものの、これから話題になりそうなテーマを先取りしています。まだ広く認知されていないテーマなので、数十人のセミナーだと集客できないテーマかもしれません。10人集まれば満員の少人数制勉強会だからこそ、尖ったテーマで成立するのだと思います。
また尖ったテーマなので尖った塾生が集まります。講師にとっても最高の議論の場になるようで、講師の中には引き続き他の講師の回にも参加を希望される方がいらっしゃいます。30期「ソーシャルロボット」でも、4人の講師のうち3人が自分の回以降の回への参加を希望されました。 「ソーシャルロボット」を手掛けるトップランナー3人が議論に参加するわけですので、非常に濃い議論の場になりました。日本で最も最先端の熱い議論になったのではないかと思います。またアットホームな雰囲気も湯川塾の特徴です。雰囲気作りには気を配っていて、事務局に明るく前向きなメンバーを集めています。塾生からは「塾の日が楽しみ。元気になれる」という感想をいただいています。
塾の様子はFacebookページで報告しています。ぜひTheWaveのFacebookページをご覧ください。
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